みんな、手と指が有ることが当たり前なので、その手と指があって当然と考えているし、そもそも、[手と指があることが当然]という思考さえしない。
まあ、空気があるのは当然で、人間が呼吸出来るのは、地球に住んでいる限りは当然であるから、特にそのことに関しては意識はしない、というのと一緒かな。
でもね、空気は地球に住んでいれば、余程の地下とか密閉空間とかでない限りは、空気を吸えない心配は一切しなくてもいいが、腕や指の場合は、無限にあるものではない。自分の生身の肉体にくっ付いている腕や手や手首や指は、左右でそれぞれ一つしかない。親指は左側の腕の先端に一つだけで、右側の腕の先端に一つだけしかない。予備パーツはない。
イエローハットとかオートバックスに行けば、タイヤにしろ、オイルエレメントにしろ、ワイパーにしろ、通常は同じサイズ・規格の商品は複数の在庫がある。それは自動車が大量生産品であり、定期的に交換が必要な自動車用パーツも、また大量生産されているからだ。それを小売りしているイエローハットやオートバックスに、大量の交換用部品が在庫として揃えられているのは当然だ。
しかし、生身の人間の腕や手首、指とかは、どんなお店に行っても、在庫など無い。自分の、その肩の下、体の左右にくっ付いている二本の腕しかないのだ。それを失えば、義手しかないが、義手では、現時点(2020年)では、生身の腕の如く、脳からの指令により自由自在に自然に動かせる代物は一切ない。
だから、絶対に、その腕を失うな!昔、車の運転席か助手席か忘れたが、とにかく車外に腕を出して走行していたら、その腕が電柱だかどこかに激突して、腕がもげてしまった人がいたらしい。そういう風に、一瞬にして、簡単にもげてしまうのだ。勿論、その人はくっ付けることは不可能だったろうな。
だからね、事故にしろ、自殺にしろ、腕を失うような愚行はするな!注意深く行動しろ!そして、飛び込み自殺とか飛び降り自殺をすれば、かなりの高確率で腕を喪失することになる。地面が土だろうがコンクリートだろうがアスファルトだろうが、とにかく、それなりの高さのある場所から落下して激突した瞬間の衝撃というのは、とてつもないと聞く。大型トラックが時速60キロで激突した時の衝撃とか聞いたことがあるぞ。それがどれ程の高さより落ちた場合の衝撃なのかは、忘れたが。
とにかく、腕は左右で一本ずつしかないのだ。スペアパーツ、交換用腕は無いのだ。マネキンの腕を装着しても、それは動かせない。ただの飾りでしかない。故に、今、あなたの肉体にくっ付いている両腕は、本当に大事にしろ。特に手首から先の指は、人間生活をする上で必須の精密作業を担う重要な部位だ。手首まで腕があっても、手首から先の指の部分が無ければ、精密作業はこなせないぞ。
精密作業と言うと、なんか半導体の製造工程みたいな複雑なことを思い浮かべるかもしれない。しかし、そうではない。ベルトを締めるのも、ペットボトルのキャップを開け閉めするのも、ATMでお金を下ろすのも、それは全部、精密作業なのだ。当たり前過ぎて意識しないかもしれないが、それらは全て、人間の指があって、初めて支障なく出来るものだ。手首から先が無かったら、それらは出来ないだろう。手首から先が無くて、一体どうやって、ATMから出てきたお札を取り出すのか?
だから、失ってから気付いても、もう遅いんだ!失う前に、今、気付け!そして、自殺行為で、君の大切な腕、左右の腕、宝物を失わないように!
ということで、皆さん、指と手と手首と腕は、とっても大事ですよ。また、それらが胴体にくっ付いていても、自由自在に動かせなければ意味がない。
なので、腕の内部を通っている神経も傷付けないようにしましょう。以上。腕と手と指は大切に!